公開日:2024年12月28日

最終更新日:2024年12月28日

産後

妊娠初期の症状と心の変化|負担を減らすための具体策

妊娠初期は、心と体にさまざまな変化が現れる時期です。理由もなくイライラしたり、孤独を感じたりすることで戸惑うこともあるでしょう。

これらの心の変化は、妊娠によるホルモンバランスの変化や環境の影響が関係していることが多いです。

そこでこの記事では、妊娠初期に起こりやすい心の変化と、その負担を軽減するための具体的な方法を紹介します。この時期に頼れる外部の支援についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。

妊娠初期の症状:心の変化

妊娠初期には、急激なホルモンバランスの変動や、環境の変化により、心の状態にも影響が現れることがあります。以下は妊娠初期に起こりやすい心の症状です。

 

  • なぜかイライラする
  • 気分が落ち込む
  • 孤独を感じる
  • 涙が出てくる

 

これらの症状は、ホルモンバランスの変化で、感情の不安定さや気分の落ち込みを引き起こすことがあるとされています。加えて、つわりで仕事ができないことや、出産でキャリアが中断することへの不安、体が思うように動かず家事ができないことに対するイライラなどもあるでしょう。もしかしたら、これまでしっかりやってきた方ほど、このようなことで落ち込むことが多いかもしれません。

 

また、1日中横になって過ごさざるを得ない自分と、変わらない日常を送るパートナーとのギャップから孤独を感じ、自分のつらさを理解されないことで涙を流すこともあるかもしれません。

 

妊娠初期の心のケアには、パートナーや周囲のサポートが欠かせません。

 

次項では、妊娠初期の心の変化に対応するために、妊婦さんの負担を減らすための具体的な方法を紹介します。

妊娠初期の心のケア:具体的な対処法

妊娠初期の心と体の負担を軽減するために、家族に協力してもらいましょう。それが難しい場合は、外部の支援を活用するという方法もあります。以下に、その具体的な方法を紹介します。

 

  • 上の子に協力を求める
  • パートナーに協力を求める
  • 外部の支援を活用する

 

上の子に協力を求める

掃除や洗濯物たたみなどを、上の子とのコミュニケーションの場にするのもおすすめです。お手伝いが好きな子なら、喜んで一緒にやってもらえるかもしれません。

体がつらくて一緒に遊んであげられない分、一緒に家事をすることが楽しい時間として共有できるのではないでしょうか。

パートナーに協力を求める

つわりや体調不良の続く時期は、少しでも体の負担を減らすために、パートナーと家事の分担について改めて話し合ってみませんか。

家事の分担について話し合う

これまで自分がやってきたことも、パートナーに協力してもらい、自分の負担を減らすことを考えましょう。慣れないことを依頼するときは、「これをこうしてほしい」と具体的に伝えると、協力してもらいやすくなります。

時には、人によってやり方が違うためにイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、今は自分の心と体のケアのために、任せることは任せてしまうことも大切です。

上の子の送迎をお願いする

上の子の幼稚園や保育園への送迎がある場合は、その分担も話し合ってみませんか。

幼稚園の場合は朝が遅いため、出勤前に送るのは難しいかもしれませんが、早朝保育などの制度があればそれを利用するなど、工夫してみると良いでしょう。

保育園の場合は、迎えの時間までに帰宅してもらうのは難しいかもしれませんが、自分も仕事をしながらやってきたということを伝え、週の半分でも協力してもらえると楽になるでしょう。ぜひ、話し合ってみてください。

外部の支援を活用する

家族だけで対処できない場合は、外部の支援も積極的に活用しましょう。たとえば、以下のようなサービスを利用するのもおすすめです。

幼稚園の延長保育

上の子のお世話が難しい時に、幼稚園の延長保育を利用するのはおすすめです。その分長く休めるだけでなく、延長保育で十分に楽しんで帰れるので、体がつらいときはお任せしてしまいましょう。

自治体の保育サービス

住んでいる自治体に「ファミリーサポート」のような制度があれば、ぜひ利用してみましょう。「ファミリーサポート」とは、住民同士が助け合うという方針に基づいた制度で、地域に住む人がサポーターとなって一時的に保育を手伝ってもらえるサービスです。地域によって、名前は異なります。

自治体が提供するサービスは、一般的に低価格に設定されていますので、利用しやすいでしょう。ぜひ調べてみてください。

家事代行サービス

掃除や料理などの家事をプロに任せるのもおすすめです。体の負担を軽減できるだけでなく、できないことへの罪悪感も軽減できるので、心の負担も軽くなるでしょう。一部の自治体では、家事代行サービスの利用に助成金を提供している場合があります。

詳細はお住まいの自治体の公式ウェブサイト等で確認してみてください。

まとめ

この記事では、妊娠初期の心の変化について紹介しました。

 

  • 妊娠初期の症状:心の変化
  • 妊娠初期の心のケア:具体的な対処法

 

妊娠初期は、体にさまざまな変化が起こるため、時にはつらい気持ちになってしまうこともあるでしょう。そんなときには、思い切って周囲に甘えてしまいましょう。

 

自分自身を大切にし、つらい時、無理をせず過ごすことがママの笑顔につながり子どもや家族の笑顔にもつながるのです。

 

マムアップパーク by 健康スマイルスタジオは、妊娠16週から参加できるコミュニティです。出産を安全に迎えるために必要なエクササイズや参加者同士の交流、専門家への相談ができるため、産前産後の多くのママたちが参加しています。

 

体調に合わせて気軽に参加できるので、ぜひ一度体験してみませんか。

監修者

塚尾 晶子

 

株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師

 

筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。

 

旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmart Wellness City(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。

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