公開日:2024年12月21日

最終更新日:2024年12月21日

産前

妊娠初期症状かな?と思ったら|チェックすべき項目と受診のポイント

妊娠初期には、さまざまな症状が現れます。

「最近体調がいつもと違う」「妊娠したかもしれない」

と感じたら、まずは検査をして、自分の体の状態を正しく確認しましょう。

この記事では、「これって妊娠初期症状?」と思ったらすべきことや、妊娠初期の大切な検査について紹介します。不安や疑問を解消し、安心して妊娠生活をスタートできるように、ぜひ最後までご覧ください。

これって妊娠初期症状?と思ったらすべきこと

妊娠の可能性に気付いたら、まずは以下の3つを行いましょう。

 

  1. 基礎体温の変化をチェックする
  2. 妊娠検査薬で調べる
  3. 陽性の場合は、産婦人科(婦人科)を受診する

1. 基礎体温の変化をチェックする

基礎体温をつけている場合は、まず基礎体温の変化を確認しましょう。高温期が10〜14日以上続いている場合は、妊娠している可能性があります。

基礎体温を毎日測っていると、低い体温が続く時期(低温期)と高い体温が続く時期(高温期)があることが分かります。通常は、高温期が14日程度続き、その後体温が下がり低温期となりますが、妊娠している場合は体温が高いまま下がりません。毎日基礎体温をつけていれば、妊娠の可能性にすぐに気付けるでしょう。

基礎体温については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

▶︎ 基礎体温とは?測り方やグラフのつけ方、体温計の選び方を紹介

 

基礎体温をつけることで、妊娠の可能性に気付けるだけでなく、自分の体の状態を把握し、ちょっとした変化に気付けるようになります。妊娠を希望している方はもちろんのこと、これから妊娠する可能性のある方も、既婚か未婚かにかかわらず、ぜひ基礎体温をつけましょう。

2. 妊娠検査薬で調べる

高温期が続いていて、生理が遅れている場合は、妊娠検査薬で調べてみましょう。

妊娠検査薬は、尿検査によって妊娠しているかどうかを確認するものです。妊娠すると「hCGホルモン」と呼ばれるホルモンが分泌されるようになるため、尿検査によってこのホルモンが検出されると「陽性」という判定が出ます。

妊娠検査薬はドラッグストアなどで販売されており、自分で簡単にチェックできるようになっているので、妊娠の可能性に気付いたら早めに調べてみましょう。多くの妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使えますが、中には予定日当日から検査できるタイプもあります。いつから検査できるかは、それぞれの箱に書かれています。月経周期が不順な方は、排卵日が通常より遅れる事もあるため、数日経っても生理がこなければ再チェックした方が安心です。

3. 陽性の場合は、産婦人科(婦人科)を受診する

妊娠検査薬で陽性だった場合は、なるべく早く産婦人科(産科/婦人科)を受診しましょう。

最初の診察では、妊娠しているかどうかの判定だけでなく、正常に妊娠しているかどうかの確認も行います。最初の診察はどの産婦人科でも行えますので、出産する病院を決めていない場合は近隣の産婦人科を受診すると良いでしょう。

妊娠初期に行う重要な検査

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、「妊娠が確定したから、まずはゆっくり病院を選んで、それから検査に行こう」と考える方も多いかもしれません。しかし、妊娠初期段階には重要な検査があるので、先延ばしにせずなるべく早く受診しましょう。

 

妊娠初期には、まず以下のような確認や検査を行います。

 

  • 双子かどうかの確認
  • 子宮外妊娠をしていないかどうかの確認

双子かどうかの確認

赤ちゃんが双子(多胎妊娠)かどうかは、エコー検査によって確認できます。双子の場合は少しリスクが高いことも多いので、最初の診察で必ずチェックされます。

特に一卵性双生児の場合は、専門の病院を紹介されることもあるでしょう。早い段階で確認できれば、より安全に、安心して妊娠生活を送れるようになります。

子宮外妊娠をしていないかどうかの確認

受精卵は本来、子宮内膜に着床しますが、何らかの原因によって卵管などの子宮以外の場所に着床してしまうことがあります。これを、子宮外妊娠といいます。子宮外妊娠と診断されたらすぐに治療を開始する必要があるため、週数にはよりますが概ね初回の診察でチェックされます。

子宮外妊娠の症状として、下腹部の痛みや不正出血などが見られることがあります。妊娠検査薬で陽性反応が出ていて、かつ、これらの症状が現れた場合には、できるだけ早く受診しましょう。

出産する病院を決めたら、さらに詳しい検査をした後、本格的な妊婦健診が始まります。

妊婦健診にかかる費用(自治体の助成制度)

妊婦健診には、毎回数千円から1万円以上の費用がかかります。妊婦健診には健康保険が適用されないため、費用負担が心配な方も多いでしょう。

 

自治体の制度を利用すれば、指定の検査は公費で受けられます。自治体の指定の方法で申請をすると、母子健康手帳と一緒に受診券がもらえますので、妊娠の診断を受けたら早めに手続きをしましょう。

 

なお、妊娠の経過によって病気や治療が必要と診断された場合には、健康保険が適用されます。健康保険が適用されるケースには、たとえば以下のようなものがあります。

 

  • 子宮外妊娠の疑いがある場合の治療費用
  • (切迫)流・早産の場合の診断や治療、手術費用
  • その他、妊娠以外の疾病等により治療が必要な場合の費用

まとめ

この記事では、妊娠の可能性に気付いたら行うべきことや、妊娠初期の検査について紹介しました。

 

  • これって妊娠初期症状?と思ったらすべきこと
  • 妊娠初期に行う重要な検査

 

妊娠初期には、さまざまな症状が現れます。インターネットにはたくさんの情報があふれていますが、安全に出産するためには、自己判断をせず正しい検査をすることがとても大切です。

 

最初の診察はどの産婦人科でも対応できますので、妊娠が分かったら早めに受診しましょう。

 

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北出 真理

 

順天堂大学医科学部 教授・医学博士

 

思春期から妊娠適齢期の女性の妊娠、妊孕性に関わる問題を、基礎研究・臨床研究を通じて解決することに取り組む。現在は、女性の妊娠にとって重要な子宮内膜症、早発閉経、着床不全、不育症といった分野で研究を行う。また女性スポーツ研究センターでは女性アスリートのコンディショニングを医学、栄養学の面からサポートするための診療、研究にも従事。

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