公開日:2024年12月7日
最終更新日:2024年12月7日
産前
つわりの吐き気・におい・食欲不振を軽減|妊婦さんの工夫と体験談
つわりの時期は、吐き気やにおいに敏感になること、食欲不振など体調の変化に戸惑う方も多いでしょう。日常生活がこれまで通りにいかず、「どう乗り越えればいいのか」と悩む瞬間もあるのではないでしょうか。
この記事では、実際に多くの妊婦さんが試した工夫や体験談を通して、つらい時期を少しでも穏やかに過ごすためのヒントをお伝えします。自分に合う方法を見つけて、この特別な時期を前向きに乗り越えるお手伝いができれば幸いです。
つわりとは
つわりは、妊娠初期に見られる症状で、多くの妊婦さんが経験します。吐き気や嘔吐、食欲不振、食の好みの変化などが代表的です。
症状が軽い方もいれば、日常生活に支障をきたすほど強い症状に悩まされる方もいて、個人差が大きいのが特徴です。合う対処法も一人ひとり異なるため、このつらい時期を少しでも楽に過ごすためには、自分の体調に合った対処法を見つけることが助けになるでしょう。
つわりの乗り越え方<体験談と工夫>
つわりのつらさや症状は、一人ひとり異なります。ここでは、実際につわりを経験した方々の体験談や、辛い時期をどう工夫して過ごしていたかを紹介します。試してみることで、少しでも負担を減らせるヒントが見つかるかもしれません。ぜひ読んでみてください。
職場でのつわり体験談と対策
仕事中のつわりは、とてもつらいものです。経験者がどう過ごしていたのかをまとめてみました。
食べづわりの体験談と工夫
「仕事中、空腹になると吐き気がひどくなるため、ゼリー飲料やスムージーを常備して、こまめに摂るようにしていました」
ゼリー飲料やスムージーは、持ち運びやすく、仕事中に取り出してさっと摂れるのが便利です。ただし、製品によっては糖分が多い場合もあるため栄養バランスを考慮して選ぶことが重要です。必要に応じて栄養士に相談するのも良いでしょう。。
吐きづわりの体験談と工夫
「吐きづわりでしたが、仕事が忙しい日は気が紛れてどうにか過ごせていました。食べると吐いてしまうので、お昼はトマトや冷たいスープなどにしていました。」
吐きづわりの場合は、少量でも摂れる食品を見つけることが負担を軽くする助けになります。トマトやスープなど、さっぱりしたものや消化の良いものは、吐きづわりの症状を軽減する助けになる場合があります。
においつわりの体験談と工夫
「においがつらくて、耐えられませんでした。会社に行くといろいろな人の匂いがつらかったので、テレワークに切り替えました。」
職場でのにおいつわりは、環境の調整が鍵になります。可能であればテレワークや短時間勤務を活用し、職場に理解を求めてみましょう。また、マスクを活用したり、香り付きハンカチを携帯したりすることで症状を和らげる工夫ができます。
家庭でのつわり対策|症状別の工夫
家庭でのつわりも、日常生活に大きく影響を及ぼします。経験者がどのように工夫して乗り越えたのかを紹介します。
食べづわりの体験談と工夫
「一日中気持ちが悪く、基本的に横になっていました。特に空腹になると吐き気がひどいので、カロリーや体重を気にせず食べていました。」
クラッカーやバナナのような軽いものを常備しておき、空腹を感じる前に少しずつ摂ることで、吐き気が和らぐことがあります。体重が気になる場合は、こんにゃくゼリーや果物など低カロリーのものを用意しておくと良いでしょう。
「食べているときだけ体が楽だったので、ガムをずっと噛んでいました」
ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、口の中がスッキリして吐き気が軽減されることがあります。食べづわりの症状がある方にとっては、一度試してみる価値があるかもしれません。
ただし、ガムの中は砂糖を多く含むものもあるため、糖分の摂りすぎには注意しましょう。体重が増えるのが気になる場合は、シュガーレスのものを選ぶのも良いでしょう。
吐きづわりの体験談と工夫
「吐きづわりがひどかったのですが、ゼリーや果物なら少しは食べられる日もありました。」
吐きづわりのときに、さっぱりしたゼリーや果物を選ぶのは多くの妊婦さんが試している方法です。食べられるものを見つけたら、それを常備しておくようにしましょう。無理をせず、自分に合う食品を優先することが重要です。
「何も食べられない中で、市販のお茶漬けのりを入れたお茶漬けだけは受け付けたので、それを繰り返し食べていました。」
つわりの時期は、普段とは異なる食べ物が受け入れられる場合もあります。無理をせず「今食べられるもの」を優先して取り入れることが大切です。同じものを繰り返し食べても問題ありません。
においつわりの体験談と工夫
「ごはんを炊くにおいに耐えられなかったので、炊飯器を遠くの部屋に置いていました。」
調理のにおいがつらい場合は、炊飯器を廊下や換気の良い部屋に移動させるのも一つの方法です。調理後の片付けや運搬を家族にお願いすることで負担が軽減します。
「料理のにおいがつらかったのですが、なぜかカレーだけは大丈夫だったので、連日カレーにしていました。」
つわり中は食の好みが普段と変わることが多いです。「これなら大丈夫」と感じる食べ物があれば、それを中心に取り入れるのがおすすめです。ただし、カレーを全く受け付けない方もいるため、自分に合った料理を探しましょう。
その他のつわりの体験談と工夫
「夕方になると気持ち悪くて何もできなかったので、用事は午前中に済ませるようにしていました。」
比較的体調が安定している時間帯を見つけ、その時間に家事や用事を済ませるスケジュールを心がけるのも一つの方法です。
「吐くことはないのですが、食べたいのになぜか食べられないという状態が続いていました。ちょっと元気な時には、酸味のあるものやアイスを食べていました。」
グレープフルーツやアイスクリームなど、食べやすく感じるものを少しずつ試してみることで、食事が取りやすくなる場合があります。
「つわりがひどかったので、仕事を休職して一日中布団の中にいました。ある日グレープフルーツの匂いをかいだら楽になったので、それ以来、枕元にグレープフルーツを3つ並べて置いていました。」
グレープフルーツやレモンなど、酸味のある果物の香りは気分転換に役立ったという妊婦さんの体験談もあります。ただ、香りの効果は個人差が大きいので、自分に合う香りを見つけて取り入れると良いでしょう。
まとめ
この記事では、つわりの吐き気やつらさを軽減する工夫について、経験者の体験談を中心に紹介しました。
- つわりとは
- つわりの乗り越え方<体験談と工夫>
つわりのつらさは人それぞれですが、試してみたい方法や、少しでも心が軽くなるヒントが見つかれば幸いです。
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監修者
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmart Wellness City(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。
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