公開日:2024年11月23日
最終更新日:2024年11月23日
【2歳児の食事作り】他のママは何に悩んでいる?忙しい毎日に取り入れやすい工夫を紹介
「子どもの成長のために、栄養バランスを考えた食事を作りたい。」
「でも、忙しくてできない」
「時間さえあれば、もっといろいろ作ってあげたいのに…」
これは、2歳児を持つ家庭が抱える共通の悩みなのではないでしょうか。
2歳児は成長の過程で食事量や食べムラ、好き嫌いが増えることがあります。忙しい毎日の中で、どうすれば子どもの健康を支えられる食事が用意できるのか、悩むことも多いでしょう。
この記事では、日々の食事準備を少しでも楽にして、食事の時間を楽しむためのアイデアをご紹介します。
目次
2歳児の食事作りの悩み
子どもの食事は、成長を支えるためのとても重要です。しかし、仕事に家事に子育てにと慌ただしい日常では、理想通りの食事を準備するのが難しいこともあるでしょう。たとえば、以下のような悩みを持つ人も多いかもしれません。
・献立を考えるのに苦労する
・取り分けがうまくいかない
・帰りが遅くなった日に作れるものがない
・食べてくれない子どもにイライラしてしまう
・疲れてしまって片付けが嫌になる
・良くないと分かっていても…一人で食べさせることが多い
1日3食を理想通りに作るのは、難しいものです。毎日のことなので、自分が無理なく続けられて、食事を楽しめる方法を見つけていきましょう。
献立を考えるのに苦労する
朝食を作って食べさせ、片付け終わったらもうお昼。バタバタしている間に夕食準備の時間。栄養バランスの整った食事を用意してあげたいと思っていても、献立をゆっくり考える時間が取れないことも多いのではないでしょうか。
保育園に通う子どもを持つ保護者の場合、仕事を終えた後に急いでお迎えに行き、帰宅後に献立を考えるといった慌ただしい日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
<解決策>
1日2回、3回の献立を考えるのは、とても大変な仕事です。献立に悩んだときのために手軽に作れる料理をいくつか用意しておき、「献立に迷ったらこれを作る」と決めておくのも良いでしょう。
たとえば、炊き込みご飯や焼きうどん、野菜たっぷりのスープなどは、冷蔵庫にある食材で簡単に作れるうえに、肉や魚、野菜を入れられるため栄養バランスを整えやすく、子どもが喜ぶ定番料理としておすすめです。
SNSや料理サイトを活用すれば、短時間でできる幼児食レシピがたくさん見つかるので、気になるレシピをストックしておくのも良いでしょう。
取り分けがうまくいかない
2歳児の食事は、大人のメニューからの取り分けをすると便利です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、2歳児の1日あたりの塩分摂取量は、男児は3.0g未満、女児は2.5g未満が推奨されています。大人と同じ味付けでは塩分を摂取しすぎてしまうため、味付け前に取り分けるのが基本です。
しかし、料理によってはうまくいかないこともあるでしょう。
「煮込み料理は、後から味付けをしてもおいしくできない」
「取り分けた後、別の鍋で調理するから、結局あまり意味がない」
このように感じることも多いのではないでしょうか。
<解決策>
取り分け幼児食には、以下のようなメリットがあります。
- ・大人と同じ献立にできるから、考えるのが楽
- ・和洋中いろいろな料理を食べさせてあげられる
- ・同じものを食べる楽しみがある
しかし、すべての料理をうまく取り分けられるとは限りません。料理によっては、大人と同じ食材を使った別メニューにしてしまった方が楽な場合もあるでしょう。
「今日は取り分けが難しいな」と思ったら、炒められる野菜ならオムレツにする、根菜類なら出汁で煮るといったパターンを決めておけば、それほど負担なく作ることができます。ぜひ試してみてください。
帰りが遅くなった日に作れるものがない
帰宅が遅くなった日や忙しかった日など、夕食作りが遅れたときに、何を作るか迷うこともあるでしょう。そんな日に限って冷蔵庫に食材があまり入っておらず、途方に暮れることもあるかもしれません。
<解決策>
時間がない日は、すぐに作れて子どもが喜ぶ、丼ものにするのもおすすめです。たとえば、具材を多めにして混ぜご飯にすれば、炭水化物(ご飯)、たんぱく質(卵や鶏肉)、ビタミンやミネラル(野菜)が一皿で摂れるため、栄養バランスも整いやすいでしょう。
インターネットやSNSでは、『#幼児食レシピ』などのハッシュタグを活用すると、短時間で作れる丼ものレシピが見つかるので、ぜひ参考にしてみてください。カット済みの冷凍野菜をストックしてあれば、さらに時短で作れるのでおすすめです。
食べてくれない子どもにイライラしてしまう
子どもがあまり食べてくれないと、イライラしてしまうこともあるでしょう。怒ってしまっては逆効果だと分かっていても、忙しい中頑張って作ったのにと、つい怒ってしまって後悔する…そんなことを繰り返している方も多いのではないでしょうか。
<解決策>
2歳児は、食べムラが多い年頃です。余裕がないときは、自分の気持ちが楽になるように、子どもの好きなものや、たくさん食べてくれるものを中心に用意するのも良い方法かもしれません。
栄養バランスも気になりますが、時には目を瞑って、楽しく食べられる日にしてしまいましょう。
疲れてしまって片付けが嫌になる
やっと料理が終わり、座ってホッとしたのもつかの間、すぐに食べ終わって片付けの時間になるのが億劫に感じることもあるのではないでしょうか。
食後はお風呂や寝かしつけなどがあるため、片付けの時間を十分に取るのは難しいでしょう。添い寝していたら朝になっていた…ということもあるかもしれません。
<解決策>
片付けの負担を軽減するために、調理器具や食器の数を減らす工夫をしてみましょう。たとえば、フライパン一つで調理が完結するワンパン料理のレパートリーを増やしたり、家族の食事をワンプレート形式にしたりするのもおすすめです。このように変えるだけで、洗い物の数を大幅に減らすことができるでしょう。
また、片付けを一人で抱え込む必要はありません。家族の協力を得るために、たとえば、「食器を自分で洗う」「週末は一緒に片付ける」といった具体的なルールにするのもおすすめです。できる範囲で家族にサポートしてもらうと気持ちや時間にゆとりができるので、家族との時間が作りやすくなるというメリットもあります。
忙しい日々の中で一人で食べさせる状況になることも・・・
どもと一緒に楽しく食事をしたいけれど、「これを片付けたら行くね」と言ったまま、気づいたら子どもの食事が終わっていた…そんなことが続いて、子どもに申し訳なく感じることもありませんか。
忙しい日々の中では、子どもとの食事の時間を確保するのが難しいこともあるでしょう。
<解決策>
「孤食は良くない」といわれますが、現代の家庭ではなかなか一緒に座って食事をすることが難しい日もあるでしょう。「できるだけ一緒に食べる時間を作る」工夫として、たとえば、朝食や夕食のどちらかだけでも子どもと一緒に座るようにする、食事の最初だけでも「いただきます」を一緒にするなど、小さな取り組みから始めてみるのも良いでしょう。
まとめ
この記事では、2歳児の食事の悩みについて紹介しました。
忙しい日常の中でも、できるだけ栄養バランスの優れた食事を用意したいというのは、皆が考える理想です。しかし、毎日必ず続けるのは難しいことも多いでしょう。
無理をせず、できることから始めてみませんか。
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監修者
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmart Wellness City(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。
<出典>厚生労働省ホームページ「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
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