公開日:2024年11月23日
最終更新日:2024年11月23日
赤ちゃん
離乳食はいつから始める?基本の進め方と先輩ママの体験談
離乳食が始まるのは、赤ちゃんにとってもママにとっても嬉しい成長です。しかし一方で、「いつから始めるのがいいの?」「食べてくれないときはどうすればいいの?」と迷ったり悩んだりすることもあるでしょう。
そこでこの記事では、離乳食をスタートするタイミングや進め方の基本を、先輩ママの体験談とともにご紹介します。赤ちゃんの個性に合わせて進めるポイントや、便利なアイテムの使い方もお伝えしますので、離乳食が楽しい時間になるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
離乳食の進め方:基本のスケジュール
まずは、基本的な離乳食の進め方を確認しておきましょう。
離乳食は、10倍がゆから始めて、少しずつ食材を増やしていきます。毎回少量ずつ調理するのは大変なので、まとめて作って冷凍しておくと便利です。
以下の表は、離乳食の基本的な進め方をまとめたものです。必ずこの通りに進める必要はありませんが、体にやさしく、食べる練習をしやすい流れになっているので、可能な範囲でこの進め方を参考にしてみてください。
月齢 | 回数 | 主な食材 | 形状と量の目安 |
---|---|---|---|
5〜6ヶ月 | 1回食 | おかゆ、野菜 | 10倍がゆ小1〜2 野菜 小1 |
7〜8ヶ月 | 2回食 | おかゆ、豆腐、野菜 | 7倍がゆ 大1 つぶした豆腐 小1 |
9〜11ヶ月 | 3回食 | おかゆ、肉・魚 | 5倍がゆ 80g 柔らかくした肉や魚15g |
12〜18ヶ月 | 4回食 | ご飯、野菜、肉・魚、乳製品 | ご飯80g 食べやすい大きさの野菜・肉・魚など |
10倍がゆの作り方
ところで、皆さんは10倍がゆの作り方をご存知ですか。今までおかゆを作ったことがなく、離乳食で初めて作る方も多いのではないでしょうか。
10倍がゆとは、「お米:水の量を1:10にしてつくるおかゆ」のことをいいます。以下の手順で作ります。
<材料(作りやすい量)>
米…50g
水…500ml
(米と水が1:10になるようにします)
<作り方>
- お米をとぎます。
- 水を切り、鍋に米と水を入れて20〜30分吸水させます。(冬は60分が理想)
- ふたをして、強火にかけます。
- 沸騰してふきこぼれそうになったら、ふたをずらして弱火にします。水がなくなるまで30分程度煮ます。(時間は、お米の量によって変わります)
お米からおかゆを作るのが負担な場合は、ご飯から作ることもできるので、自分に合った方法を試してみてください。
あると便利!先輩ママおすすめの離乳食アイテム
離乳食アイテムはたくさんあり、どれを買おうか迷うことも多いのではないでしょうか。そこで、先輩ママたちが選んだ、離乳食づくりに便利な調理器具を6つ紹介します。
どれも離乳食初期から活躍するアイテムなので、便利そうなものがあればぜひ取り入れてみてください。
アイテム名 | おすすめの声 |
---|---|
シリコンスプーン | 「食器についたご飯を綺麗にすくえるので便利でした」 |
ハンドブレンダー | 「おかゆやスープ作りなどに大活躍」 |
小分け保存容器 | 「離乳食専用のものは、量がちょうど良いのでおすすめです」 |
おかゆクッカー | 「電子レンジで調理できるのはとても便利」 |
マッシャー | 「小さいマッシャーが便利。何でもつぶせます」 |
外食用はさみ | 「外食時に麺類などをカットするのに使っています」 |
先輩ママはどうしていた?食べるのが好きな子/あまり食べない子の対処法
離乳食の進み方は赤ちゃんによって異なるため、ママの苦労も多いものです。
そこでここからは、先輩ママの体験談を紹介します。食べるのが好きな子と、あまり食べない子、それぞれについての体験談があるので、みなさんにとっても何かのヒントになるのではないでしょうか。ぜひ読んでみてください。
食べるのが好きな子の場合
食べるのが好きな赤ちゃんは、離乳食を嬉しそうに食べてくれるのでママとしても安心なのではないでしょうか。しかし、食べるのが好きな子だからこその困りごとはあるでしょう。
そこで、先輩ママの体験談と対処法を紹介します。
「食べるのが速くていつまでも欲しがるので、少しずつ出して時間をかけるようにしていました。」
「離乳食の準備を始めると待てなくて泣き出すので、テレビに気を取られている間に準備していました。」
「あげるといくらでも食べてしまうので、食べ過ぎないように量を測っていました。」
あまり食べない子の場合
赤ちゃんが離乳食をあまり食べてくれないと、心配になるママも多いでしょう。せっかく作っても遊ぶだけで食べてくれなかったり、口に入れても吐き出したり。毎食苦労しているママも多いかもしれません。
そこで、あまり食べない子を育てたママの体験談と対処法を紹介します。
「好きなもの以外は全く食べないので、大好きなリンゴのすりおろしを何にでも混ぜていました。」
「食べもので遊んでしまうので、遊び始めたら切り上げるようにしていました。(ただし、切り上げずに食べさせたいという葛藤もありました)。」
「食べながら寝てしまうので、眠そうになったら話しかけ続けるようにしていました。それでも寝てしまうことが多かったですが(笑)」
あの時、こうすれば良かった!先輩ママの体験談
離乳食を進めるうちに、「最初からこうしておけばよかった」と思うことが増えてきた方もいるかもしれません。「できることなら先に知っておきたかった」と感じることもあるのではないでしょうか。
そこで、先輩ママたちが実際に経験した「もっとこうしていればスムーズだったかもしれない」と思うポイントをご紹介します。同じような悩みを抱えるママにとって、役立つヒントになるでしょう。ぜひご覧ください。
最初から専用の調理器具を使えば良かった
「普通の保存容器は大きすぎるので、おかゆを小分けにしてラップで冷凍していました。しかし、ラップが面倒なので離乳食用の小分け保存容器を買ったら、サイズがちょうどよくてとても便利でした。」
「2人目のときにハンディブレンダーを買ったら、野菜をペーストにしたり、おかゆをつぶしたりと毎日のように活躍しました。離乳食を卒業した後もスムージーなどで使っています。1人目のときから買っておけばよかったです。」
離乳食作りを家にある調理器具で済ませようと思ったものの、「使ってみたら離乳食専用の器具はとても便利だった」「最初から買えばよかった」という声はよく聞かれます。離乳食作りに時間がかかったり、手間だと感じたりすることがあれば、専用の調理器具を検討してみるのも良いでしょう。
離乳食をきちんと進めれば良かった
「あまり食べない子だったので、『ごっくん期』『もぐもぐ期』『かみかみ期』という段階をきちんと踏まずに進めてしまいました。それが原因かどうかはわかりませんが、固いものがいまだに食べられません。丁寧に進めておけばよかったと後悔しています。」
「嫌いな食材を無理に食べさせることはしませんでした。そのうち食べるようになると思いましたが、結果的にはあまり食べないままです。根気よく少しずつ食べさせておけば良かったかなと思っています。」
離乳食の進み具合はそれぞれです。特にあまり食べない子の場合、つい「食べてくれればそれでいい」と考えてしまいがちですが、それを後悔するママも多いようです。できる範囲で、なるべく段階を踏んで進められるように工夫してみましょう。
まとめ
この記事では、離乳食の進め方について、先輩ママたちのリアルな体験談を交えてご紹介しました。
・離乳食の進め方:基本のスケジュール
・先輩ママはどうしていた?食べるのが好きな子/あまり食べない子の対処法
・あると便利!先輩ママおすすめの離乳食アイテム
・あの時、こうすれば良かった!先輩ママの体験談
離乳食は、赤ちゃんにとっては新しい食の楽しみであり、ママにとっても赤ちゃんの成長を感じられる貴重な時間です。しかし、順調に進まない時期や、悩みが生まれることもあるでしょう。大切なのは、赤ちゃんのペースに合わせて無理せず行うことです。うまくいかないときは臨機応変に対応しながら、赤ちゃんが食べることを楽しめるように意識して進めていきましょう。
また、離乳食に関する悩みがあれば、自治体の健診や相談窓口を活用するのもおすすめです。どの家庭でも同じような悩みを抱えているものですので、遠慮せずに相談してみてください。きっと解決策が見つかり、良い方向に向かうでしょう。
監修者
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmart Wellness City(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。
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