公開日:2024年11月23日
最終更新日:2024年11月23日
産後
産後のむくみ・抜け毛の原因は?気になる諸症状と対処法
産後の体調変化に戸惑ったり、悩んだりすることはありませんか。
出産後、体にはさまざまな変化が起こるため、むくみや抜け毛、体のだるさなどの症状が現れることがあります。もしかしたら、こうした症状に不安を感じることもあるかもしれませんが、適切な対処を行うことで、日々を快適に過ごせるようになることも多いものです。
この記事では、産後に起こりがちな体調の変化と、その対処法について詳しく紹介します。症状別に紹介しているので、悩みがある方はぜひ参考にしてみてください。
むくみ
産後のむくみは、主にホルモンバランスの変化によって起こります。
むくみは多くの方が経験する一般的な症状ですが、ひどくなると足が重く感じたり、いつも履いている靴がきつくなることもあります。朝起きたときに顔やまぶたがむくんだり、指輪がきつくなることもあるでしょう。
一般的にはむくみは一過性の症状であることがほとんどですが、産後は体の回復に時間がかかるため、長引くことも少なくありません。むくみを解消する方法もありますので、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
マムアップパークでは、むくみの解消につながるエクササイズを行っています。赤ちゃんを育てている時期はどうしても自分のことが後回しになりやすいので、こうした機会を利用して、自分の体と心をケアしてみませんか。
産後や子育て中のママ向けに特化したプログラムで、赤ちゃんも一緒に参加できるので、むくみなど産後の諸症状に悩まされている方や、無理なく体を戻したい方、ママ同士での交流を楽しみたい方などにおすすめです。ぜひご参加ください。
マムアップパークのプログラムについては、以下のページで詳しく紹介しています。
抜け毛
産後の抜け毛は、多くの女性が経験する一般的な症状です。ホルモンバランスの変化により、産後3〜4か月頃から増えることが多く、一時的に驚くほどの量が抜けることもあります。通常、1年ほどで落ち着いてきます。
ホルモンの影響により休止期の毛が増加し、出産後に一気に抜ける現象であり、ほとんどの方は一時的な症状です。焦らずにケアを心がけましょう。
妊娠線
妊娠線とは、妊娠後期に急激な皮膚の伸びに対応しきれず、真皮が避けることで生じるひび割れのような線のことをいいます。おなかだけでなく、胸や太ももなどにもできることがあり、人によって現れ方に差があります。
妊娠線を防ぐのは難しいものの、妊娠中にしっかり保湿することによって、妊娠線ができるリスクを軽減することが期待できます。皮膚が乾燥していると裂けやすい場合もあるので、特に冬などには丁寧にケアすると良いでしょう。産後、妊娠線が完全に消えることはありませんが、目立たなくはなっていきます。
なお、おなかが大きくなってきた時期に縦にまっすぐ出る線は、正中線とよばれるもので、妊娠線とは異なります。正中線は、産後に消えることが多いです。
体のだるさ
また、自治体の産後健診や専門家がいるマムアップパークなどのコミュニティで、アドバイスをもらうのも良い方法です。産後健診ではささいなことでも気軽に相談できるため、ぜひ活用しましょう。
産後は、体がだるく、動くのが億劫に感じることもよくあります。体のだるさはよくある産後の症状の一つです。
産後の回復期には、自分の体を回復させるために体力が必要であるにもかかわらず、夜中の授乳や赤ちゃんのお世話で睡眠を十分にとれないことが続くため、体がだるくなるのはある意味当然といえるでしょう。
体がだるいときは、まず何よりも休息をとることが大切です。家事は無理のない範囲で行い、家族やパートナーに協力を求めましょう。自治体が提供する産後ケアサービスを活用したりするのもおすすめです。自分の体を休める時間を確保しましょう。
また、自治体の産後健診で相談したり、マムアップパークのようなコミュニティに参加して、専門家にアドバイスをもらったりするのも良い方法です。産後健診では、悩みや相談ごとがあれば時間をかけてじっくり聞いてもらうことができます。ささいなことでも気軽に相談できますので、ぜひ活用しましょう。
乳腺炎
乳腺炎とは、母乳を分泌する乳腺に炎症が起きる状態のことです。乳腺炎には、大きく分けると次の2種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
- ・うっ滞性乳腺炎
- ・化膿性乳腺炎
うっ滞性乳腺炎
うっ滞性乳腺炎は、母乳が乳腺内に溜まり、外へ流れ出ないことで起こります。乳房の張りや痛みを感じ、腫れることもあります。中には、授乳の際に痛みを感じる人も多いです。
乳腺の中に母乳が残ってしまうことが原因なので、赤ちゃんに飲んでもらうのが最も効果的な対処法です。授乳中に抱き方を変えたり、左右均等にまんべんなく飲んでもらったりするのも効果的です。
化膿性乳腺炎
化膿性乳腺炎は、乳房に細菌が入り感染することで起こります。
乳房に小さな傷口から細菌が侵入し、突然の高熱や悪寒、強い痛みを伴うことが多いのが特徴です。
化膿性乳腺炎には抗生物質など治療が必要なことがあり、症状が現れたらすぐに産婦人科などの専門医に相談してください。授乳中の薬の使用に配慮が必要です。
乳腺炎は、日ごろから注意していると予防できることもあります。何か変化を感じたら早めに対処することで、悪化を防げるかもしれません。忙しい毎日でなかなか自分のケアにまで手が回らないかもしれませんが、健康な体で育児を楽しむために、体調の変化を見逃さないように心がけましょう。
まとめ
この記事では、以下のような産後の諸症状とその対処法について解説しました。
- ・むくみ
- ・抜け毛
- ・妊娠線
- ・体のだるさ
- ・乳腺炎
産後の体調の変化に不安を感じることもあるかもしれませんが、こうした症状は決して特別なものではありません。無理をせず、自分の体を大切にしながら、安心して育児の日々を楽しみましょう。
監修者
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmart Wellness City(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。
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